【2022年最新】世界の電気自動車(EV)普及率は?

実際、世界のEV普及率ってどれくらいなの?

最近なにかと話題になる電気自動車ですが、日本を含めて、世界ではどれくらい普及しているかいまいちわからないと思います。環境への意識が強いヨーロッパ等ではもう殆ど電気自動車になっている印象をお持ちの方もいらっしゃると思います。
 
この記事では、実際どれくらい、世界でEVの販売が進んでいるのかを解説していきます。
 
2021年通年(1月~12月)の最新実績もご紹介いたしますので、最新のEV状況がこの記事を読めば、把握できるようになっています。
EV普及率は、純粋なBEVの普及率と定義しており、ハイブリッド(HV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、水素自動車(FCV)は含めていません。
 

日本のEV普及率

まずは、日本の電気自動車の普及率はどれくらいなのでしょうか?
以下は、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会等が発表しているデータを基に、当サイト独自に作成をしたものです。 
電気自動車(EV)の年間販売台数とEVの販売比率を示したグラフです。
 
例えば、最新のデータである、2021年通年(1月~12月)のEV販売台数は21,139台で、乗用車全体に占めるEVの割合は0.76%になります。
一目瞭然の通り、日本での電気自動車の販売台数比率は1%に満たない状態が続いています。
つまり、新車販売(乗用車)100台の内、電気自動車は1台程度というイメージです。
 
テスラを筆頭に、電気自動車を都内でもよく見かけるようになり、それなりのシェアがあるのではと思っていましたが、”普及はこれから”ということがデータを見てもわかります。
 
また、2021年に入るまでは、日本で販売された電気自動車の大部分が”日産リーフ”でした。
 
ポジティブな点としては、2021年に入り、日産リーフ以外の電気自動車の販売比率が急激に増えており、それが日本のEV市場の成長に繋がっていることです。近年、テスラやBMW・メルセデス・アウディ等、輸入車EVの販売が日本でも開始され、販売が伸びているのが要因です。
 
今後も、日本・外資メーカーともに、EVの新型車の販売が続々と予定されており、EV販売の割合が増えていくことに期待しましょう。

中国のEV普及率

次に、お隣中国のEV普及率を見てみましょう。
以下は、中国汽車工業協会等が発表しているデータを基に、当サイト独自に作成をしたものです。
2021年最新に於ける、EV乗用車の販売台数は273万台に昇ります。
この数字は、トラック等の商用車EVの台数を含まないかつ、純粋なBEVのみの台数です。
(PHEV、FCV、HV等は含んでいないという事)
純粋なBEV乗用車のみで、300万台近い台数が実際に販売されているのは、かなり驚きです。
 
勿論、中国の自動車全需のサイズは日本よりも大きいですが、日本のEV年間販売台数が約2万台なのに対して、中国はそれの100倍以上の販売台数になります。
 
2021年は電気自動車市場が大きく成長した年で、2020年の販売台数から約3倍成長しています。乗用車全体に占めるシェアでも、既に10%を超えており、8台に1台はEVという状況まで、中国ではEV化が進んでいます。
 
ここまで電気自動車の市場が大きくなった要因は、テスラモデル3の販売大躍進等の要因も挙げられますが、間違いなく政府からの補助金です。
 
一方で、2022年からは、電気自動車向けの政府からの補助金が30%削減され、2022年末には補助金が完全に廃止される予定となっています。
政府の判断としては、市場がここまで成長した為、政府の支援が無くても、引き続き電気自動車への需要は強いという見方に立っていると思われます。
 

アメリカのEV普及率

アメリカの2021年のEV普及率は、約2.9%です。(乗用車・ライトトラックセグメント)
前年2020年の普及率は1.6%でしたが、2021年は約2倍にEV販売台数が増加しました。
 
中国ほどの普及率ではないものの、アメリカでのEV新車販売の内、およそ8割を占めるテスラが市場を引っ張る形で、EVの普及が着々と進んでいると言えそうです。
 
2022年には、新興メーカーであるリビアンに加えて、アメリカ2台メーカーであるフォード・GMからピックアップトラックEVが発売予定の為、電気自動車の販売も大きく増加すると予想されます。
 
アメリカでは、ピックアップトラックという、日本ではあまり馴染みのない車が大人気です。
(以下画像は、リビアン製のピックアップトラック)
 

ヨーロッパのEV普及率

EV化が進んでいるといわれるヨーロッパの状況はどうでしょうか?
欧州自動車工業会によると、2020年のEUの新車登録におけるEVの割合は約6%。2019年が約2%前後だったため、ヨーロッパに於いてもEV化が着々と進んでいると言えそうです。
 
ヨーロッパには、EVの普及がもっとも進んでいる国であるノルウェーがあります。

ノルウェーのEV普及率

驚くべきことに、2021年に於ける、ノルウェーの新車販売に占める電気自動車の割合は65%に達し、20年の54 %からも上昇しています。

つまり、新車販売される2台に1台が、電気自動車ということになります。
 
ノルウェーはEVを対象とする免税措置により、二酸化炭素を排出しない車への切り替えを促しています。政府は2025年までにガソリン車とディーゼル車の販売を終了させることを目指しており、22年には新車販売に占めるEVの割合が80%に達する見通しです。
 

最後に、

いかがでしたでしょうか?
世界のEV普及具合に就いて、よりクリアなイメージを持って頂けたのではないでしょうか?
改めて整理を行うと、やはり中国・ヨーロッパはEV化で先行していることが確認できました。
特に2021年は、各国でEV比率が大きく伸びており、今後も各社からEVモデルが続々と発売されることを考えると、2022年以降もEVがどんどん普及していきそうです。
 
日本では電気自動車の販売比率が、まだ1%を切る水準となっていますが、今後どこまで普及が進むか非常に楽しみです。 
2022年は、日本EV元年といっても過言ではないほど、各社から電気自動車の新型モデルが発売開始されますので、一度試乗に出掛けてみるのも面白いかもしれません。
 

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