移動式EV充電器? どこでも充電できるの?
電気自動車オーナーもしくは購入検討している方にとって、最も悩ましいのが充電についてではないでしょうか?
都内のマンション等に住んでいる方の一部は、立体駐車場の兼ね合い等から、自宅に充電器を設置できない方もいます。自宅に充電器がある方も、遠出の際は充電スポットに寄る必要があります。
今回ご紹介する、ロシアのスタートアップであるL-Charge(エル・チャージ)社は、移動可能な電気自動車充電ステーションを用いて、ガソリン車同様の”気軽に充電出来る環境”を作ることで、地球上の全ての車を環境負荷の少ない電気自動車にすることを目標としています。
ロシアだけではなく、22年度中にはイギリスでのサービスを予定しており、その後も欧州諸国での展開を目指しています。今後、日本でも、同様の移動式充電ステーションサービスが展開される可能性は十分にあると思います。
L-Chargeの移動式充電ステーションとは?
L-Chargeの移動式充電ステーションは、キャブオーバー型トラックの荷台部分に充電スタンドを積載した形になっています。移動式のため、EVをどこでも充電することが可能です。
移動式充電ステーションは、1日に最大30台から50台程度のEVを充電でき、液化天然ガス(LNG)や水素で発電しています。
正確な充電能力については、L-ChargeのHPにも記載がありませんが、EV側の受け入れキャパ上限の速さで急速充電が出来ると記載がある為、150kwは少なくとも超えるような充電能力になっているはずです。
1日にトータルで1,440kWhの電気を発生させることが可能で、1日 に約48台のEVへの充電が出来る能力があります。
アプリで充電器の配車が可能。
L-Chargeの移動式充電ステーションは、アプリを使って配車をすることが可能です。また、配車が来るタイミングもアプリで選択出来るようになっています。
正確な料金は不明ですが、HP内画像では、フル充電(300kW)が38.16ドル(約4,500円)となっています。
既にオペレーションを開始しているモスクワ市では、1,000~2,000台ほどのEVしか走っていないモスクワ市であっても、現在10~30件/日の出動要請があります。
最後に、
まだまだ新しいスタートアップで公開情報がまだまだ多くありませんが、非常に面白い企業なのは間違いないです。こうしたサービスが普及することで、自宅に充電器を設置できない方でも電気自動車の購入に踏み切りやすいと思いますし、遠出の際もどこでも充電を呼べるというのはEVに対する安心感に繋がります。
移動式充電ステーションが、日本でも指摘されている充電ステーションの不足を解消するソリューションになるかもしれません。
引き続き、新たな情報が入り次第、紹介していきたいと思います。
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