電気自動車:EV充電器を自宅に設置すべき?

電気自動車は、ガソリンの代わりに電気による充電が必要です。
街中に充電スタンドが増えてきていますが、自宅に充電スタンドを設置出来れば、より満足なEVカーライフになるのは間違いないです。
 
この記事では、自宅に充電スタンドを設置出来るか等、解説していきます。

まず、電気自動車ってどこで充電出来るの?

 電気自動車にはバッテリーが搭載されていて、その中に蓄えられている電気の力で走ります。
 
電気自動車は色々なところにある充電ステーションで充電することができますが、自動車を普段置いてある場所に充電設備を設置出来るとかなり便利です。
充電ステーションの数は近年増加傾向にありますが、充電には思っているよりも時間がかかります。
 
最大出力が高いテスラのスーパーチャージャーといわれる急速充電器を使用しても、テスラ車両の満充電には1~2時間程度かかります。
日本に設置されている急速充電器は、CHAdeMO(チャデモ)規格の急速充電器が多いのですが、例えば、Chademoを使用した場合、テスラ車両の満充電には2~5時間程度かかります。
 
充電している間に何かやることがあればいいのですが、なるべく外では充電しないほうが時間の節約になります。
 
自宅に充電器があれば、帰宅後、自宅の充電器に車を接続し、朝までに満タン充電しておくことが可能になります。
電気自動車は、自宅に充電設備を設置出来ると、毎朝満タン充電からスタートすることができ、多くの場合一日の途中で充電する必要が無く、非常に便利に使用できます。
 

普通充電・急速充電とは?

普通充電

普通充電とは「普通充電設備」と呼ばれる設備を使用した充電方法です。
普通充電設備は一般の戸建て住宅や商業ビル等に設置されるもので、単相交流100Vもしくは200Vコンセントを使用することが一般的です。
100Vは将来性の部分や充電能力が低いので、お勧めしません。
 
普通充電は急速充電に比べ、充電時間が長くなりますが、その分設備導入費用が少なく済みます。
これが自宅での大多数の充電が、普通充電になっている理由です。
費用としては、ブレーカーやスイッチ用の防滴ケースやEV充電専用コンセントなどの設置が必要で、これらの工事におよそ10~20万円かかります。
 
仮に、自宅に急速充電設備の設置を希望するならば、設置には150万円以上の費用がかかります。
長時間停車することの多い自宅の駐車場や、宿泊施設などにおける日常的な充電設備としてはこちらの普通充電がおすすめです。
 

急速充電

急速充電とは「急速充電設備」を使用した充電方法です。
主に3相200Vを電源として使用しています。
 
その名の通り、充電時間は普通充電に比べて極端に短く、バッテリー残量がごくわずかな状態から30分で約80%程度まで充電することも可能です。(車両のバッテリー容量・車両の状態等によります。)
 
設備導入コストは普通充電設備に比べて、圧倒的に高くなります。
 

2つの充電方法の比較

さて、充電方法には大きく分けて二つの方法があることがわかっていただけたかと思います。
以下に簡単な比較イメージを載せておきます。
 

戸建てにお住まいの方向け:

1戸建てにお住まいの方は、充電スタンドの設置許可を誰かから取る必要もないですし、電気が通ってさえいれば設置が可能です。 1戸建ての住宅に電気自動車の充電スタンドを設置する費用の相場としては、約10万円~20万円になります。
充電スタンドの設置工事は、一般的に下記の内容で施工されます。
 
・充電スタンドの設置場所を決める
・配線ルートを決める
・配線工事
・充電スタンドの設置
 
電気工事が発生しますので、DIYでの施工はできません。
必ず、電気工事士の有資格者に工事を依頼する必要があります。
戸建てにお住まいの方でEV購入を検討している方は、検討しているブランドのディーラに、充電器設置について相談するのがおすすめです。
自分でも充電装置を購入し、有資格者に工事を依頼することが出来ますが、購入車両が受け入れることが出来る充電能力を完全に生かしきれない可能性があります。 自動車メーカーが独自に提携している電気業者がいますし、業者さんの設置費用が、異常に高額といったこともまず無いです。
 

マンションにお住まいの方向け:

自宅が一戸建ての場合は設置のハードルは低いですが、マンションの場合はハードルが高くなります。
費用負担や、場合によっては合意形成等が必要となります。
 
また、お住まいのマンションの駐車場のタイプも重要な要素です。
平置き駐車場の場合は、各自の区画に充電器を設置するか、または空いている区画を充電専用として割り当てることで充電器を設置出来ます。
 
一方で、機械式駐車場の場合、充電器を追加設置することは一般的に困難です。充電器を置けるスペースがあれば可能ですが、まずは管理会社に相談することをおすすめします。
 

何を設置するのがいいのか?

充電器には上でご紹介した急速充電器と普通充電器があり、様々な仕様のものが存在しています。
また普通充電器には、EV用200Vコンセントとケーブル付き充電器の二種類があります。EV用100Vコンセントというのもありますが、充電に時間がかかりすぎるためお勧めしません。
 
EV用200Vの場合、基本的には200V x 15A = 3kWの出力で充電することができます。なお、テスラモデル3 ロングレンジ 80kWhを満充電するのに、約26時間かかります。
思ったより時間がかかる気がしますが、バッテリーがまったく無い状態から満充電ですので、これぐらい時間がかかってしまいます。
 
ケーブル付き充電器とEV用200Vコンセントの違いは、コストと利便性です。コンセント自体の価格は数千円であるのに対し(工事費は10万円程度)、ケーブル付き充電器は10-20万円の費用がかかります。
 ケーブル付き充電器の場合、ケーブルを車に挿すだけで済みます。このケーブルは巻き取れるようになっていることが多く、床や地面には接触しません。
 
一方、コンセントの場合は、自分の車から充電ケーブルを出し、片側を車に接続、最後に充電ケーブルの先をEV用コンセントに挿し込みます。
この充電ケーブルは汚れますし、充電後に汚れたケーブルを自分の車にしまう必要があります。
充電能力もケーブル付き充電器の方が高いケースが多いので、予算に余裕があれば、戸建ての方・マンションの方共に、ケーブル付き充電器をお勧めします。(下画像でいうと②)
(画像は、日産HPから抜粋)
 

最後に、、、

いかがでしたでしょうか?
自宅に充電器があるとEVの利便性は飛躍的に伸びますので、購入の際には是非検討してみてはいかがでしょうか?
 
マンションにお住まいの方は、まず設置が可能かを管理会社等に相談することをおすすめします。
普通充電器で十分ですが、ケーブル付きの充電器の方が使い勝手がいいです。
あとは、設置する充電器の充電能力も非常に重要です。
 
今後、最初から”全駐車場でEVが充電可能”という設備がついているマンションも建設されるということですので、マンション購入時にそうした点にも注意しておくといいかもしれません。

関連記事

  1. 【EV全約50車まとめ】電気自動車 ランキング(700万円以下)

  2. 電気自動車のEV補助金 愛知県にお住まいの方必見!

  3. 【海外の電気自動車メーカー編】第2のテスラ?リビアンとは?

  4. 【2022年最新】世界の電気自動車(EV)普及率は?

  5. トヨタ 電気自動車 今後の戦略は?発表された16台のEVをご紹介。

  6. 電気自動車:世界でのEV販売台数ランキングは???

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。